サポート隊報告 養護教諭サポート隊報告 2004年7月18日。 この日、福井県嶺北地方を記録的な豪雨がおそいました。 福井市、鯖江市、美山町、池田町、今立町では河川の増水による堤防の決壊、土石流、流木などにより多くの家が被害を受けました。 自分の家や、大事にしていたおもちゃ、服、大切な教科書やノート…が目の前で流されてしまった子どもたちのダメージは計り知れません。 また、校舎内にも泥水が入り、保健室としての機能が望めなくなってしまった学校もあります。 「養護教諭として、私たちになにかできることはないだろうか…」 そんな思いから『養護教諭サポート隊』を結成。 県内108名の養護教諭が支援活動をおこないました。 「養護教諭サポート隊報告書のまとめ」より サポート隊活動期間 7月29日~8月20日 23日間 サポート隊支援内容 ・美山町3小学校・今立町小学校 学童保育(心のケア) ・福井市小学校 保健室機能回復支援 子どもたちのこころのケア わたしたちはこんなことを心がけました 少しでも「楽しい」と思ってもらえる時間を持ちたい、子どもたちに笑顔が見られるように…という気持ちで接した。 災害のことを話してくる子には 「大変だったね」「つらかったんだね」など肯定的な声かけをするように努めた。 特別なことはできないが、まわりに自分と関わってくれるおとながいるということが、少しでも子どもたちの心の安定につながってくれるとよいと思った。 小さい子の中には、そっと体を寄せてきたり膝の上に乗ってきたりとスキンシップを求めてくる子もいて、肌が触れ合う大切さを感じた。 一緒に食事をすることで、いっそう子どもたちとの距離が縮まるように感じた。 活動の様子をまとめた『「心のケアに関わる養護教諭の支援活動」 -養護教諭サポート隊の取り組み-』を平成17年3月に発刊しました。